モノづくり現場の業務改善や開発にあらたな着想を得る新製品・サービス情報を発信｜日刊工業新聞社「新製品情報」

「新製品情報誌」2023年3月号掲載
資料請求No.1230303001

情報通信機器・ソフト

システム

東芝情報システムが手掛けるAI開発支援サービス

DNN高速化サービス

東芝情報システム株式会社

神奈川県川崎市川崎区日進町1－53

通常、AIモデル設計工程ではベースとするモデルを選定後、手作業でモデルを修正し、その修正モデルをGPU搭載マシンで学習してから、エッジデバイスに移植し、処理時間・精度未達なら再度モデルを修正し直すサイクルを繰り返す。これでは開発期間・コストがかかってしまう。また、プルーニングや量子化と呼ばれるモデル軽量化技術では処理時間を達成しても精度が犠牲になることも多く、手作業による修正は避けられない。そこで、東芝情報システムが新たに提供するのが「DNN高速化サービス」だ。本サービスでは、顧客の採用するエッジデバイスに合わせて、トレードオフ関係にある処理時間と認識精度を最適化したAIモデル構造(ニューラル・アーキテクチャ)の探索を自動的にかつ、短期間で実現するものだ。図に示す通り、まず多数の修正モデル候補を自動生成する。それをエッジデバイスで処理時間計測しながら自動選別し、GPUマシンで学習して精度による自動選別を行う。この一連の作業を自動化し実現している。本サービスを利用することで、同社が長年の経験で培ったノウハウで、処理時間と精度を両立するモデル構造を生み出すだけでなく、顧客の独自性を活かしたAIモデルの実現が可能だ。