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注目企業・特集

~安川電機の製品&技術~ モノづくりに貢献する産業用ロボット、サーボモータ、デジタルソリューション

iREX2017(2017国際ロボット展)の安川電機ブース 連日の大賑わい
安川電機(福岡県北九州市八幡東区西本町3-4-20)

世界でロボットの需要が拡大するなか、2017年11月29日から12月2日まで東京・有明の東京ビッグサイトで開かれた「2017国際ロボット展」。過去最大となる612社・団体が出展し、こちらも過去最高となる約13万人が来場した。ロボット世界大手4強の一角を占める安川電機も特大ブースを構え会場を大いに盛り上げた(写真1)。

写真1 連日来場者であふれた安川電機のブース写真1 連日来場者であふれた安川電機のブース

i3-Mechatronics

電子基板の組立・検査工程をイメージしたデモ写真2 電子基板の組立・
検査工程をイメージしたデモ
安川電機の展示会のメーンテーマは“スマートファクトリーを実現するi3-Mechatronics(アイキューブメカトロニクス)”。産業用ロボットやサーボモーターなどの従来の主力製品に加え、これらの機器や設備を稼働した後のデータを活用して生産性の向上や高い品質の確保などを実現するデジタルデータソリューションも拡充し、次世代のモノづくりに貢献する新たなトータルソリューションを提案した。
そのアイキューブメカトロニクスの一環として披露したのが、ロボットで対象物の多様なつかみ方を実現する人工知能(AI)ピッキング機能(写真2)。安川電機のロボット技術とクロスコンパス(東京都千代田区)のAI技術を組み合わせて共同開発した。この機能は箱の中に積まれた部品を、ロボットのアーム(腕)の先端に取り付けたカメラで撮影し、最もつかみやすい部品をAIで学習する。次に選択した部品をアームの先端に取り付けたグリッパーでつかむ動作の軌道もAIで学習し、ロボットに動作を教示するティーチングを含めてピッキング作業を自動化する。
この機能は汎用性の高さが特徴の一つだといえる。例えば部品の状態を把握するビジョンセンサーでは2Dカメラを採用し、認識する対象の部品に幅を持たせた。3Dカメラで部品を高精度に認識することもできるが、この場合は部品のCADデータをあらかじめ取り込んでから認識するため、部品の形状が変われば対応が難しくなる。また2Dカメラは3Dカメラと比べ価格を抑えられるのも魅力だ。
次につかむ動作の軌道もAIで学習することで、同じグリッパーで多様な部品をつかむことができるのも特徴だ。「ワイヤーハーネスなど不定形物をつかむことも可能」(安川電機開発研究所の足立勝知能化ロボット開発課課長)だという。従来こうしたピッキングでは吸着ハンドを使う場合が多いが、吸着する部品の表面に滑らかさが求められるなど対象となる部品が限られていた。また部品に応じて専用のグリッパーを用意することもできるが、部品ごとに発生する開発費などのコスト負担が課題だった。安川電機はこのAIピッキング機能を部品の配膳や仕分けなどに活用を見込み、早期の製品化に向け開発を加速する。

MotoMINI

メーン展示となるアイキューブメカトロニクスのデモ工程で、テキパキとした動きを披露していたのが業界最小・最軽量の6軸垂直多関節ロボット「MotoMINI(モートミニ)」(写真3)。可搬質量は0.5キログラムで、17年に販売をはじめた。設置面積は縦191ミリ×横124ミリメートル、本体質量は約7キログラムと、コンパクトで簡単に持ち運べる。一方、同社の既存の小型ロボットと比べて最高の加速度を実現し、高速高精度な作業も可能にした。
設置する場所を選ばずに高い生産性を実現するモートミニは、加工装置内での小型部品の組み立などで活用が進む。一方、生産ラインの設計の自由度が高まるなど使い勝手の良さが支持され、「当初の想定を上回る勢いで受注を伸ばしている」(安川電機の担当者)という。

写真3 業界最小最軽量の6軸多関節ロボット「MotoMINI」写真3 業界最小最軽量の6軸多関節ロボット「MotoMINI」

MOTOMAN ハンドキャリータイプ

写真4 移動設置を容易にした協働ロボット「MOTOMAN-HC10DT」写真4 移動設置を容易にした
協働ロボット
「MOTOMAN-HC10DT」
安全柵を設けることなく人のそばで作業できる協働ロボットでも新製品「MOTOMAN(モートマン)-HC10DTハンドキャリータイプ」(写真4)を出展した。可搬質量10キログラムの6軸垂直多関節協働ロボット「MOTOMAN-HC10」を専用の台車に搭載。移動を容易にしたほか、目的の場所でレバーを引くだけで簡単に設置できる。教示ではアームを直接目的の位置に動か して手元のボタンを操作するだけで直感的にティーチングできる。また安全センサーを搭載し、ロボットの周囲360度内への人の侵入を監視。人がいない場合は通常時の高速動作で作業し、人の接近を検知した場合は安全動作に自動で切り替える機能も盛り込んだ。
従来のロボットは安全柵を設けるための広いスペースが必要なほか、柵を設けた後のレイアウト変更が難しかった。移設が容易なMOTOMAN-HC10DTは、センサーで安全性を確保しながら通常の高速動作も可能で、現場のニーズに応じて生産体制を柔軟に構築できる。組み立てや搬送などでの活用を見込み、2018年春の投入を予定する。
製造現場では、IoT(モノのインターネット)やAIなど新たな技術を取り込み、生産の飛躍的な向上が期待されるなか、ロボットはその中核的な役割を担う。安川電機は次世代のモノづくりに対応した製品を相次ぎ披露し、来場者の高い関心を集めた。

MEMO
安川電機
住所
〒805-0061 福岡県北九州市八幡東区西本町3-4-20
URL
https://www.yaskawa.co.jp/

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