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注目企業・特集2018年8月号掲載

~キトーの製品 & 技術紹介~
女性や高齢者でも手軽に扱える、クレーンの革命企業キトー

キトーが変える。アルミで変える。重量物のレール搬送。
キトー(東京都新宿区西新宿2-4-1 新宿NSビル9F)

http://www.kito.co.jp

工場現場の重量物搬送に欠かせないホイスト(巻上機)を主力にするキトー。三次元搬送機器であるライトクレーンの商品を刷新し、8月1日にアルミレール中心の新ラインナップ「キトーライトクレーンPROシステム」を投入した。22年の実績を元にした自社設計の新製品だ。女性や高齢者でも手軽に扱える優れたハンドリング特性が最大の特長で、軽量のアルミレールは組み立てが容易で、据え付けやレイアウト変更に大きな力を発揮することになりそうだ。

アルミが主役

メリットについて語るアルミ製のメリットについて語る
小林氏(左)と志村氏(右)
キトーライトクレーンPROシステム新ラインナップとなる
「キトーライトクレーンPROシステム」
「荷を移動させる手引き力を減らすことが最大の狙い。誰でも楽に使ってもらえるよう、アルミ製のレールをメインにしました」と語るのは、設計開発を担当した技術開発本部開発第三部の志村明信氏。従来の「KBKシステム」シリーズでは、スチール製5種類、アルミ製2種類であったのに対し、今回は定格荷重500kg以下のボリ ュームゾーンすべてをアルミ製にし、合計4種類のアルミ レールをラインアップ。スチール製はアルミ製で対応できない仕様を補う目的で2種類とした。
ライトクレーンは、電動で重量物を移動させる一般の天井クレーンと異なり、横行と走行の重量物搬送を手動で操作するクレーン。荷の重さはおおむね1トン以下とされるが、クレーン自体を人が引っ張ることになるため、手引き力が軽いほうが作業者に優しい。販売戦略部マーケティンググループの小林祐希氏は、「弊社では、価格的な側面も含め、スチール製の販売比率が95%を占めるが、アルミ製ならば操作性だけでなく、組み立てする際の負担も軽減される」と説明する。実はライトクレーンは、すべてボルト締めで組み立てられるので、既設の工場に据え付けるケースが大半。軽量のアルミレールであれば、組み立ても簡単に行えるというわけだ。
特に最近は、フレキシブルな生産体制を志向する現場が増えている。「ライトクレーンは新設だけでなく、レ ールの継ぎ足しや組み換えで、容易にレイアウト変更に対応できるので、自重の軽いアルミ製の利点はかなり感じてもらえるはず」(同)と見ている。

アルミ断面を薄肉化

スチール製に比べアルミ製が軽いのは当然だが、キトーの軽量化への取り組みはこれに留まらない。「レール断面の形状を見直すことで、強度を確保しながら肉厚を極限まで薄くすることに成功し、結果的に従来のアルミレールに比べ約10%の軽量化を実現しました」(志村氏)。従来の押出し成形では困難とされたアルミ断面の薄肉化。キトーは、海外のアルミメーカーの協力のもとで設計変更を繰り返し、ようやく薄くて強い断面形状の開発、成形にこぎつけた。
一方で、アルミによる価格競争力の低下が懸念されるが、「今回はアルミをメインにラインナップしたため、スチールとほぼ同等の価格帯に抑えた。これを機に、ライトクレーンの市場を変えていきたい」(小林氏)としており、新商品「PROシステム」に対するキトーの本気度がうかがえる。

随所に新思想

優れた操作性をアルミレールだけで演出するのは難しい。例えば、サスペンション金具。天井にがっちりレールを取り付けるのでなく、サスペンション金具の採用によりレールが振れる構造になっているため一般の天井クレーンに比べ、より軽快な3次元の動きを体感できる。「業界で初めて8車輪のトロリを標準採用した」(志村氏)のも、従来の常識にとらわれない挑戦の表れ。通常は4車輪のトロリをレール内部に走らせる構造だが、自重の軽いアルミレールを用いるため、不安定な位置で重量物を吊るとレールが浮き上がってしまうこともある。この浮き上がり力を確実に受けられるよう、あえて割高な8車輪を標準採用した。
またレール側面に接触した際の横方向のブレを抑えるサイドローラーをなくしたのも初の試み。レール断面とトロリの車輪の幅を精密に合わせる形状寸法を割り出すことで、装着が当たり前だったサイドローラーを不要にした。これにより「レール継ぎ目の走行負荷を低減できるほか、走行音の軽減も図れる」(志村氏)という。

目標2万メートル

今後の展開について、小林氏は、「一般の天井クレーンに比べ、重量物を簡単に搬送できるライトクレーンの需要は増えている。アルミレールは錆や塗装剥がれと無縁なので、食品業界など新たな市場も開拓したい」と意気込む。前期の販売実績はスチールメインで1万7000メートル。今期はアルミメインで2万メートルを目指す考えだ。

  • レールの断面レールの断面。
    形状を見直すことで、強度を確保しながら
    肉厚を極限まで薄くすることに成功した。
    従来のアルミレールに比べ約10%の軽量化を実現
  • 8車輪のトロリ業界初となる8車輪のトロリ。
    不安定な位置でも重量物を確実に受け留める
MEMO
キトー
住所
東京都新宿区西新宿2-4-1 新宿NSビル9F
TEL
03-5908-0172
URL
http://www.kito.co.jp

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